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【対馬カヤックス】童心に返って対馬の海を漂う素晴らしきアクティビティ | 対馬市美津島町

2020年の秋。筆者は長崎と韓国の間に位置する対馬に一週間滞在してきました。

TSUSHIMA。PS4ゲーム『ゴースト・オブ・ツシマ』で一気に有名になった地ですが、ぶっちゃけ観光に特化していないからアミューズメントパークのような物があるなんて期待しちゃぁいけない。
自らで切り開くアクティビティが魅力なんですぜ、という事で、今回ご紹介するのは下県の北、箕形湾にある【対馬カヤックス】です。

ここはシーカヤックマラソンレースの優勝や、対馬と九州本土間を海峡横断した経歴を持つ中澤さんが、オーナー兼インストラクターをされているので、初心者でも安心してシーカヤックを楽しめます。

敷地内にある小屋には色鮮やかなカヤックがいっぱい。
使われているはずなのに全て綺麗なので、日々丁寧にメンテナンスをされているという事がわかります。

濡れても良い恰好で来てくださいねと言われていたので、デニムを履いてきた筆者でしたが、どうやら思ったより水がかかるみたいなので、当日に撥水性のあるボトムスと長靴を貸して頂きました。親切……。

着替えて暫くすると、中澤さんがカヤックを一艘岸に運んでいます。

わー、海の色みたいなエメラルドグリーンのカヤック!
見た目から入るタイプの筆者のテンションは上がります。

綺麗だなぁ、うふふ、そうかこれに乗るのかぁ。
でも結構細身のカヤックだし、転覆しないかな大丈夫かなあ。

と、思ってたんですけど、筆者のはこっちの白いむっちりしたやつでした。
デスヨネー。
でも、この白いのも綺麗だし、なんならゴースト・オブ・ツシマで乗ってたのは白馬だったからむしろ良い。
よし、お前を『風』と名付けよう。
(※ゲームネタ)

水分補給のためのペットボトルも固定して、いざ『風』に乗り込みます。
いやしかし、これがまた結構難しい。
片足を入れてから着座しつつ、もう片足を持ち上げて伸ばして入れる……なんといってもカヤックは狭いんです!笑
自身がでかいため、なんとかぎゅうぎゅうに収まってみましたが、本当に果たしてこれで長い旅に行けるのだろうか……いや、そんな弱気な事を考えてはいけない。
ええい、ままよ!

事前に少し練習をして教えて頂いた通りに足とパドルを動かします。
ついに……ついに対馬の海に躍り出たぜ! いい感じじゃないか!

遠くに霊峰白嶽(リンク先参照)も見え、天候は良好、実にカヤック日和であります!

【対馬カヤックス】では約3時間の『半日ツアー』や約6時間の『一日ツアー』、その他にもファミリーや経験者向けのツアーなど様々なプランが用意されています。
無謀な筆者はもちろん『一日ツアー』。
え? カヤックの経験?
無いぜ?(きりっ)

自分には経験があると思ってたのですが、どうやらそれはアマゾンでのカヌーの記憶(リンク先参照)でした。
初めてのカヤックに悪戦苦闘する筆者。
あまり波が立ってないとはいえ、不安定なので変に身体を捻るとくるんとカヤックごと回転して海に投げ出されそうです。

足が上手く動かせないだのパドルの漕ぎ方がよくわからないなどと自分の身体能力の無さを愚痴っていた筆者でしたが、中澤さんは並走しながら丁寧に、優しくアドバイスの言葉をかけ続けてくれました……うう、有難い。

そんなこんなで二時間半ほど漕ぎ続けた後、黒瀬湾のとある部分へ上陸です。
ツアーの面白い部分は、時折上陸して散策が出来るところ。
まるで未知の世界に降り立って冒険している気分です。

この場所は一応地続きとはなっているようなのですが、生い茂った樹木が続いているため陸から来るのはおおよそ難しく、海からでないと行くことは出来ないと思われます。

神社……といっても、祠が一宇あるだけですが、うっすらと『殿嵜神社』の文字が刻まれているのが見えます。
うーん、なんだか神秘的! と思ったんですが……残念ながら周りに散乱しているゴミが気になっちゃいました。
中澤さんによると多分ここで神様を祀りながら呑んだ残骸なのではとの事でしたが、綺麗にしていこうよ。。。
袋を持って来ていないので清掃する事も出来ず悔しい思いで立ち去りました。
ゴミのポイ捨て、駄目、絶対。

この辺りで12時を回ったので、お昼にしましょうという事で祠から少し離れた所に再度上陸。
ゴツゴツとした岩の中でも落ち着いて座れる所を探し、中澤さんがカヤックから取り出したのはお鍋やガスバーナー!

一日ツアーの魅力の一つであるこのランチタイムはツアーの料金に含まれています。
筆者はお弁当かなと思っていたのですが、その場で何かを作り始めてくれるなんて嬉しいサプライズです。

手際よくタッパーから具材を出し、出汁を入れてシングルバーナーで一気に煮立てていきます。
いい匂いが充満する~。
そして出来たのがこちら!

対馬の郷土料理『ろくべえ』です。
さつまいもを発酵させた『せん』という原料で作る短めの麵が入っていて、疲れた身体に染み渡る優しい味。
筆者この『ろくべえ』、対馬のソウルフードとして専門店なんか出したら人気出ると秘かに思っています。
すごい好き。

他に手作りおにぎりもあって、はぁ~旨うま!
ただただ身体を動かし、ただただ美味しいものを無心で食べる……遠い昔の運動会や遠足で食べたお弁当を思い出しました。
これを幸せといわずしてなんというか。

お腹がいっぱいになったので、童心になったついでに少し散策。
牡蠣の殻がこびりつく岸辺を転ばないように注意して歩きながら岩を登り、壁面を伝い……誰もいないのが楽しくて仕方ありません。
海岸沿いの壁の形状が面白く、つい写真を撮ってしまったり。

波によってこんな形状になるんでしょうかね?
とても薄いのもあって、自然てすごいな……と思わずにいられません。

一時間程休んだので、また海へと漕ぎ出します。
本当に良い天気だなぁ~……ん?

あの中腹に見えるのは……まさか筆者が対馬観光一日目にロクに下調べもせずに行ってヒイヒイ言って歩き続けた金田城(リンク参照)の三ノ城戸の石垣か……!
その先にあった筈の『大吉戸神社』には頂上を優先したため辿り着けなかったのですが……。

なんとシーカヤックでは易々と到着してしまいました。
というか、陸から行くよりも海から行った方が断然近くて安全じゃないか……!

あまり人が来ない(来れない)ため、静かな雰囲気の大吉戸神社。
拝殿を少し覗くと、何故か綺麗なのぼり旗が……あれ、なんか集めなきゃいけないような気になってきたぞ……(※ゴースト・オブ・ツシマやりすぎ脳)

神社からは歩いて石垣を見に行く事も出来ます。
そうそう、この一ノ城戸もね……一日目の金田城チャレンジでは辿り着けなかったんよね……。

五分くらい歩くというか、山を登ると見えてきました、これぞ金田城のメインである石垣です。

一ノ城戸。
石垣の右下辺りには水門が残っているのが確認できます。

こちらは左側。
なんとも迫力のある佇まいに圧倒されます。
これが重機もない何百年も前に作られているというのが、また感慨深いですよね。

さあ、出航してから五時間以上が経ったので、帰路に向かいます。

シーカヤックは普段使わない部分を酷使しての移動なので、体力と気力を使い、自分の力量が試されます。
不安な方は二人乗りという選択肢もあるので、中澤さんにご相談してみてくださいね。

なんといっても帰り道の筆者。
パドルの使い方も慣れたもんだぜ、と思ったのですが真正面に太陽がずっとあったので直射日光の洗礼を受けて大変だった。

まぶっ……眩しい……!
そして暑い……! 焼ける、顔が焼ける……! 眩しい……! とっ、溶けっ……!

以下エンドレスで心の中で叫びつつ……いや口にも出していたな……一時間ほど太陽の攻撃をくらい、半分日射病のようになってなんとか岸まで帰り着く事ができました。
最後にまさかの試練が待っていたとはな……フッ。

冒頭に記した通り、対馬は自然のアクティビティが溢れる場所。
その中でもこのシーカヤックは安心、安全に楽しむ事が出来るのでとてもお勧めです!

【POINT】
帽子とサングラスも用意したほうがイイ。

【旅行日程】
対馬旅行日程はこちら

* 対馬カヤックス *
Address:長崎県対馬市美津島町箕形38
Tel:090-4981-5064
営業時間:9:00~16:30
一日ツアー:9:00~15:00
半日ツアー:9:00~12:00/13:30~16:30
サンセットツアー:17:30頃~日没(5月~8月のみ催行)
定休日:不定休
Web site : http://www.sea.tcctv.ne.jp/fun-boo/tindex.html

【オススメの行き方】
やまねこ空港から車で15分(約9.2km)

◆こちらの記事は2020年11月の情報を元に作成されたものです◆