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【三郎丸蒸留所】ウイスキーの赤ちゃんとは? い~い香りに包まれる北陸唯一の蒸留所 | 砺波市

ウイスキーって……大人の嗜みよね……。
と、いうわけで、富山に見学ができる北陸唯一のウイスキー蒸留所があるという事で、行ってきました!
施設の見学は、10:40の回を予約。新高岡の駅から電車に揺られ、駅につくと外でスタッフの方が『見学の方はこちらですよ~』と待ってくださっていました。迷う事なく一直線に施設に向かえるので、これはありがたい。

まずは棟内に入り、大きな空間でスタッフの方に見学の説明を受けます。
屋根が高いこちらの建物は以前は工場として使用されていたそうで解放感があります。
特に難しい諸注意等はなく、いかにして三郎丸蒸留所が出来たのかの歴史を語ってくださいました。

若鶴酒造として設立され、清酒を作っていたこちらの会社は、第二次世界大戦にて米不足が起きた際に清酒の生産高が激減してしまったそうです。
そこで当時の二代目社長は米以外の原料からアルコールを作り出す方法と技術者を探し、焼酎、そしてウイスキーの製造へ携わっていきました。
その後、工場が火災となり、全焼してしまう悲劇にも見舞われたのですが、地元の方々の協力により再建と再出発をしてきたという力強いお話を伺いました。
当時の方々の前進する心には頭が下がりますね。

建物を出て少し歩くと、現在の工場が見えてきます。
中に入ると大きな樽がありましたよ。

同時にスモーキーな香りが全身を包み込んできます。
おおお、好きな人には堪らない感じですね。
一つ一つの樽の大きさは結構大きく人と比べるとこんな感じです。

この時は工場は稼働していなかったのですが、スタッフさんに連れられて二階へ行くとミニシアターのような部屋がありました。
因みにこのお部屋はかつて麹を育てていた室(むろ)を改修して作られた空間だそうです。
ここで三郎丸蒸留所の歴史をより深く知れるとか……ふんふん、なるほど、よくある自家製ムービーですね。

……と、侮るなかれ(笑)
一言で表すとクオリティが高い動画です! よくあるとか思っていて本当にすみませんでした……!(笑)

ここで先程記述した歴史をより深く知る事が出来ます。
内容がとてもわかりやすいので、ウイスキーがどのように作れていくのかが知れるのですが……筆者には気になる単語が。

『ウイスキーの赤ちゃん』

気になりませんか?

はい、というわけでこちらがその赤ちゃんを生み出す『ポットスチル』という蒸留器です。
このポットスチルは地元の伝統産業である高岡銅器で製造されたもので、実は世界初の鋳造製なのだそうです。
地元と連携した作品で素晴らしいウイスキーが造られていくのですね。

ウイスキーは蒸留酒というのはなんとなく知っていたのですが、モルトウイスキーはこのポットスチルを使って、蒸留を二度するという事でした。
出てきた気体を冷却・液体化させ、アルコールや香り成分を取り出して『ニューポット』と呼ばれるウイスキー原酒を作るというのですが、それが先程の『ウイスキーの赤ちゃん』なのだそうです。
この赤ちゃん、赤ちゃんなのにアルコール度数はなんと約70度!
消毒できちゃう……。

我々がよく飲むウイスキーは、そのニューポットに仕込み水を加水して熟成に最適な度数まで下げた後に樽に入れ、そして最低でも三年以上は寝かせる事で樽の成分を吸収しながら琥珀色の液体になったものという事です。
時間がかかるのね。

ところでちょっとおもしろいなと思ったのがこちらのウイスキーの香りを表すというボードです。
ワインなんかでもよくありますよね、ミネラルを含んだような……土の香りの……等。
ウイスキーでもあるんですね。勉強になるーう。

さて、工場の見学が終わり、お楽しみの試飲の時間です。
これを体験したいから電車で来たの。
ずらりと並んだ三郎丸蒸留所のウイスキーさん達にわくわくが止まりません。
小さいカップにほんの少量のお試しですが、やはりウイスキーは度数が高い! 全部試せる人はなかなかいないんじゃ……と思いきや結構皆さまカパカパ楽しまれてます。
そ、そうよね。好きだから来たんだものね……。

ところでワタクシ、先程のウイスキーの赤ちゃんである『ニューポット』が飲めるという説明を聞き逃しておりませでしたのよ。
試飲にはないのですが、併設されているカフェで飲めるという事で転がり込みました。

あっ、酒粕ソフトクリームのウイスキーがけも気になる。

ありましたよ、ニューポット!
えー、でも三種類もあるう……全部気になるんですけどお……と思ったら『三種飲み比べ』の表記が!!
いいですねぇわかってますね、呑兵衛の心を。

というわけで、いざ。
ボトルがしゅっとしてて可愛いです。
飲めるのはグラスに入ってる分ですよ。
10mlってこれくらいなのね、よゆ~。

裏を見るとアルコール分60度の文字が。
うふふ、それでは頂きます。

ぐびり。

カッッッ……( ゚Д゚)Д゚)Д゚)

く……くおおお……!
これはアレだよアレ……注射する時に腕に塗るアイツだよ……。
ほんの少ししか口に含んでないのになんて攻撃力なんだ、赤ちゃんのくせに……とりあえず水だ、水!
水っ……!

と、水を含んだところ、あら不思議。一気に華やいだ香りが口中から鼻を抜けていきます。
あー、なるほどこれはチェイサー必須でちびちびやるのが良い飲み物だわーと実感しました。
ふふ、取り乱してお見苦しい文章になってしまったようですみません。
本当は上品なんですよ、私。
え? 味の違いですか?
まあ皆様お飲みになってみれば宜しいんじゃないですかね。
(訳:もはやよくわからないが美味い)

……まあもちろん酒粕ソフトクリームにウイスキーがけも頼んだのですがね。

お酒に、特にウイスキーが好きな方は行ってみることをお勧めいたします!

【POINT】
朝イチの見学時間ですが、新高岡駅からの電車本数が少なくギリギリに到着します。
でも施設の方はそれをよくご存知なので大丈夫です。

* 三郎丸蒸留所 *
Address:富山県砺波市三郎丸208
Tel:0763-37-8159
営業時間:9:30-17:00(受付時間 月曜日~金曜日)
定休日:工場見学は水曜日定休
見学時間(所要時間は約60分です)※要予約
平日:  10:40  13:20  15:00
土日祝祭日:  10:00  11:00  13:00  14:30
web site:http://www.wakatsuru.co.jp/saburomaru/

【オススメの行き方】
北陸新幹線 新高岡駅よりJR城端線にて油田(あぶらでん)駅下車、徒歩1分(約80m)
※受付は若鶴酒造株式会社となります。

◆こちらの記事は2022年3月の情報を元に作成されたものです◆