【対馬】ゴースト・オブ・ツシマにハマった筆者がリアル対馬を体験してきたぞ! 対馬の魅力と心得をご紹介! | 対馬市
時は2020年夏。
誰しもがstay homeを余儀なくされていた時、心の支えとなるのは人それぞれとは思いますが……筆者はゲームでした。
世界のSAMURAI好きを魅了したといっても過言ではないPS4のゲーム『Ghost of Tsushima(ゴースト・オブ・ツシマ)』。
プレイされた方はわかると思いますが……クリアする頃には対馬に行きたくて仕方なくなっていました 笑。
でも対馬って……何処だ?
あと……何があるんだ?
そんな疑問を抱きながら、向かったのは時を少し置いた2020年の11月。
リアルな対馬の心得と魅力を軽くご紹介します!
■心得■
・対馬への行き方
→長崎と韓国の間にある島のため、飛行機かフェリー。泳いで行こうとはするな。
・一泊二日はやめておけ
→見所があり過ぎて到底周り切れない。
・可能なら三泊四日
→名所である『霊峰白嶽』・『金田城』(各リンク先参照)などに行くならこのくらいの日程は必要。美味しい物も多いし。
・レンタカー必須
→バスは地元の超玄人向け。お金が有り余っているならタクシーで周るのもやぶさかではない。
・90%山
→つまりはアップダウンの激しい道路及び、名所の山道は悪路の上、一台分くらいしか幅ないのでエンジンブレーキ&バックスキル等必要。
・トイレは見つけたら行け
→観光地のように名所の駐車場にはない。道沿いに時折公衆トイレのようなのがあるので見つけた時がセーブポイント。
・飲料水は確保しとけ
→スーパーを見つけたら買っておく事をお勧めする。自販機? 道沿いにあったけな……。コンビニ? ファミマを厳原で見たくらいか。
・対馬なめるな
→手つかずの大自然が残る島。有名観光地等でいかに自分が文明の恩恵を受けていたかがわかる。
・対馬の人優しい
→誰もが親切、そして温かい心を持っている。筆者は自分の薄汚れた心が恥ずかしくなった……。
■対馬の美味しいもの■
ネットで調べると出てくるのは海産物……でしたが、実際に行ってみるとまた違った美味しい物が沢山ありました!
旅行に来たら土地の物を食さねばね。
一つ目のお勧めは豊玉にある『根津菓子舗』の『かすまき』です。
見た目はまるでどら焼きのロールバージョン。
本来は長い一本のものですが、一口サイズの小さいタイプもあるのが嬉しいところ。
見た目にも可愛いのでお土産にもよさそうです。
お味はこれがまた優しい!
甘めかな? と思っていたのですが、ほんのり甘いくらいで生地はふわふわの滑らかもちもち。
餡は小豆餡と白餡があります。白餡、上品な香りで筆者は大好き。
チョコレートがコーティングされている丸いお菓子はもう少し濃厚な感じで、お酒の香りがじんわりしてて美味しいですよ。
是非とも食べるべき逸品です。
* 根津菓子舗 *
Address:長崎県対馬市豊玉町仁位1323
Tel:0920-58-0020
営業時間
9:00-18:30
定休日:不定休
駐車場無
【オススメの行き方】
やまねこ空港から車で35分(約25km)
甘い物をもう一つ。
『日本みつばちの蜂蜜』です。
写真は対馬で知り合って良くして頂いた方にご馳走になった蜜蝋なのですが、これが……すごく、すごく美味しかった……!
蜜蝋はあまり売っていないので馴染みがないかもしれませんが、その通り蜂蜜を溜めるために作られた蝋で、食べても安全むしろ栄養が豊富なもの。
蜂蜜は濃厚で甘く、良い香りがします。蜜蝋自体も柔らかく食べやすかった……。
実はこの日本みつばち、超! 希少種なんです。
通常は生息すらも難しいらしいのですが、何故か対馬の気候が合うらしく、名産品となっています。
対馬のスーパーや物産展で日本みつばちの蜂蜜を見つけたらラッキーです。
日本で売っている蜂蜜の約90%以上が外国製。日本製は約10%でその中の9%超が西洋ミツバチから採れる蜂蜜で、日本みつばちから採取できるのは僅か1%未満。お値段は少し高いですが、それだけの価値はありますよ!
続いては対馬唯一の特産品である『椎茸』。
今回ご紹介するのは、元々は対馬の建設会社だった『翔榮』の社長さんが、過疎化が進む対馬の地域雇用と特産品の誕生を目指し、古くは徳川幕府にも献上していたという対馬では伝統的であった原木栽培の椎茸に注目して僅か十年の間に事業を拡大させて特産品となったものです。
島に点在する専用のハウスは圧巻。
筆者がお邪魔した時は収穫直後だったので、椎茸の個数は少なかったのですがそれでも肉厚具合はわかります。
こちらの椎茸、対馬内で買えるところはたった一ヵ所。
やまねこ空港のお土産店のみで、商品は干し椎茸です。
じゃあその他は……? というと、なんと関東や関西、福岡の高級料亭やお出汁の商品で有名な企業へ卸しているのがほとんどだとか。
味の完成度の高さが伺えます。
もちろん干し椎茸も、香りが豊かで旨味が凝縮されていて美味しかったです!
10名様以上の団体様であれば、秋には椎茸狩りもOKだそうですよ……。(※要問合せ)
* 株式会社翔榮 *
Address:長崎県対馬市厳原町小浦176-8
Tel:0920-56-1142
web site:http://www.hanatake.jp/index.html
筆者お勧めはもう一つあります。
そう、お酒。
対馬の飲食店に必ずといってよいほどメニューにある『白嶽』は、対馬の鶏知(けち)という地区の道路沿いにお店を構えている『河内酒造』のものです。
対馬唯一の酒造で『白嶽』の他にも、水源の森百選に選ばれた「鶏鳴の森」の地下水が使われた焼酎の『やまねこ』なども対馬の方々に愛されています。
『白嶽』。
これはね……もう、お酒大丈夫な人は飲んで 笑。
筆者は甘いお酒苦手で、いつも強……いやすっきりとした日本酒を飲んでいるのですが、この白嶽に限っては美味しい!
といっても甘すぎるわけではなく、柔らかい甘みと飲みやすさなんです。
* 河内酒造 *
Address:長崎県対馬市美津島町鷄知 甲490-1
Tel:0920-54-2010
営業時間
9:00-17:00
定休日:日・祝
駐車場有(店右隣)
web site:http://www.kawachi-shop.jp/
【オススメの行き方】
やまねこ空港から車で6分(約3km)
食に関する最後は対馬の郷土料理です。
対馬にはさつまいもの発酵食品で作る麺のような『ろくべえ』やお蕎麦と鶏肉を似た『いりやき』、小茂田地方で毎年11月にだけ振舞われる塩ゆでした小豆がまぶされたお餅の『だんつけもち(豆餅)』など様々な郷土料理があり、どれも派手ではないですがじんわりと美味しいものが多いです。
ただ、近年は過疎化も相まって郷土料理を知る人も少なくなり、失われつつあるのも確か。
対馬に行かれた際、それらを目にしたら迷わず食されてみるのをお勧めします。
因みに伝統的なこの料理を廃れさせないために作られた『対馬の郷土料理』という本があります。
地元の有志の方々で作られたこの一冊にはなんと88種の料理の作り方と説明があり、どれも家庭で作れるものばかりなので郷土料理に興味のある方には楽しい本となっています。
また、今地方の料理は非常に注目されているので、県などからも欲しいという要請が絶えないのだとか。
ただ、発行部数が少ないために結構入手困難なので、購入を希望される方はお問合せください。
■対馬の人々■
筆者は単身で一週間対馬に滞在していたのですが、色々な方にとても親切にしていただきました。
祭事でお忙しい中なのに、資料や対馬の取材先を紹介してくださった小茂田浜神社の宮司さん、金田城の頂上でカメラを落としてしまい拾ってくださった方からはある日『猪が罠にかかったのよ~見に来る?』と連絡が来たり。
い、猪!?
と、迷わず向かいましたよ。笑。
(以下動画。音量注意)
かなり大きめ!
初めて間近で見ましたが、これは怖い。向かってきたらひとたまりもありません。
他にも居酒屋では常連さんに囲まれて一人飲む筆者を気遣って話しかけてくれる大将や、お話が楽しい女将さんなどとてもとても深い思い出ができた対馬。
心得に記したように島自体が山のようで決して楽な観光地とはいえない対馬。
しかし行けば必ず心が奪われる景色と体験ができる事もまた間違いなしです。
【POINT】
冒険魂溢れる方に是非お勧めです!
【旅行日程】
対馬旅行日程はこちら
◆こちらの記事は2020年11月の情報を元に作成されたものです◆