【屋久島】屋久島で体験といえばのこのふたつ! 絶対行くべしのおススメルート! | 屋久島町

屋久島。一度は行ってみたいとは思えど、じゃあ何をするかと聞かれれば『縄文杉を……見る……?』という事しか思い浮かばないのではないでしょうか。
でもそれで正解。
今回の記事では、初めて屋久島に行くのであれば【まずここだけ行っておけばとりあえずOK★なんじゃない?】という二カ所をお伝えします。

その前に屋久島へ行く心得として。

①最低2泊3日がお勧め。
②雨が多い島である。(年間降雨量は東京の約7倍)
③できればレンタカー必須。タクシーは島に4社。しかも台数少ない。
④人の居住地は島の周囲四分の三ほど。あとは山。なのでアクティビティ=山登りとなるため、ウィンドブレーカー、歩きやすい靴は必須。
⑤屋久島の内部は1,000m超の山が47座。
⑥円形の島となっており、時計の文字盤で考えていくと大体の位置がわかりやすい。
⑦世界遺産は島全体ではなく、島の一部。⑥でいうところの8時~10時くらいが屋久島の中で唯一車で通れる世界遺産【西部林道】

は、覚えておくと宜しいかと思います。

お勧めアクティビティ1
【縄文杉トレッキング】

一番有名な縄文杉トレッキングですが、正直これだけはガイドを頼んだ方が良い。です。
島自体にガイドをしているショップは何社かありますが、どこも結構人気なので事前予約がおススメです。
何故か。ガイドをお願いするほうが、より楽に移動し、より屋久島を知る事が出来るからです。

まず縄文杉に行くためには登山口までバスに乗らなければいけないんですね。
専用駐車場がないので、レンタカー等で登山口まで行く事は出来ないんです。
タクシーは可ですが、居住区から登山口までへの距離は半端ないため富豪の方以外はバスをお勧めします。

朝早い時間にバス停に集合し、バスを待ちます。バスを待っている間におにぎり等の朝ごはんを済ませてしまう事をお勧めします。
一番早いバスは5:10くらいに到着するのですが、二台目は40分くらい後になってしまうので、できれば最初のに乗りたい所。
バス停も主道路の近くではなく安房という区域のちょっと奥まった所にあるのみなので、個人で行くにはレンタカー及び下調べが必須。
ガイド社によっては宿泊している所までお迎えに来てくれるのでやはりそちらのが楽です。
因みに当日前までに観光協会などで登山バスのチケットを購入しておいてください。

なので筆者はガイドさんをお願いし、宿まで迎えに来てもらい、朝イチのバスに乗車して薄暗い中から縄文杉ツアーを開始しました。
ふう。いやー、なんか真面目に語っちゃいましたね。
trieatってそんな記事だっけ?

ここからはいつも通り、感情のままに突っ走りますよ。

つーわけで、イエッフゥウ! 屋久杉に囲まれての朝陽が気持ちい~! とテンション高くなってみました。
縄文杉ツアーはトレッキングと言われていますが、写真にあるような昔使われていたトロッコ道が三分の二。
残りは少し岩登り的なのもありますが、ほぼ整備された階段が続くので南米パタゴニアトレッキング(リンク先参照)を経験した私にはかなり余裕でした。
まあ往復10時間24kmあるけど。

ここは有名なウィルソン株といわれるところです。
切り株の中に入ってあるポイントから上を見上げると……。

ハートが見えるんですね。
人間て好きよねこういうの。
何でウィルソン株というのかとか、まぁまぁそういうのこそガイドさんが説明してくださるので、それを聞くのです。

さて、ここまでの写真でも杉は映っていましたが、正確にはあれは屋久杉ではないそうです。
古来より生息していた原生の屋久杉は江戸時代にほぼ伐採されていて、先程までの真っ直ぐと伸びた杉は後から植林された『屋久島地杉』というものになるのだとか。

本当の『屋久杉』は樹齢1,000年を超えていないと認められないというから、驚きです。

更にその中でも『○○杉』と分かりやすく名前が付けられているのは樹齢2,000年超えの屋久杉だけらしいです。
何故ならでも、奥に行けば行くほど樹齢1,000年クラスはぼこぼこいて珍しくもないから……。
せ、1,000年ですよ? 人間の10倍は生きてる木が沢山いるって……屋久島すごい。
また、屋久杉の中には昔伐採された後の切り株の上に他の杉の花粉が着手して育ち、接がれていって出来ているのもあります。
そういうお話を聞けるのがガイドさんをお願いする醍醐味でもあるのです。
行って、見て、ふーんこれが屋久杉なんだぁ。だと勿体ないですからね。

途中『大王杉』と言われる『縄文杉が見つかるまでは一番の樹齢と言われていた杉』の横を通りました。

ぬううん。大きいですね。
え? イマイチわからない?

では『大王杉』ではないのですが、唯一触れられる屋久杉『子宝杉』と筆者を比較してみてください。

どうです? おおきいでしょうー!?(某ジャ〇ネッ〇のMCのように)
筆者の全長……いや、身長は168cmなのですが、覆い被さるかのような巨木!
いやー、これは縄文杉は期待が出来ますねぇー!
どんな大きい杉が撮れちゃうんだろうなぁー! おら、ワクワクするなー!

という事で、はい!
縄文杉に着きましたよ!

……。
……。

ちょっ……まっ……。

あ、あれですよ、アレ。筆者の後方にまっすぐ伸びてる白っぽい樹があるでしょ?
あいつが今回の目的の樹齢5,000年~8,000年じゃないかと言われている『縄文杉』ですよ。
数年前に台風で枝が折れちゃったから、観光客の安全のために展望台が遠ざけられたんですって……。

……いやね! だからね! 世界遺産とかは早く行った方がいいの!
自然の物はいつ淘汰されるかわからないから!
行こうと思った時が行き時なの!

う……うう……。
でも……見れたからいいか……。20mくらい離れてるけど……。

因みにそれまでは縄文杉自体が樹齢2,000年くらいと思われていたようですが、折れて落ちた枝を調べたらそれが2,000年を超えていたため、本体はもっと長い樹齢じゃないかと考え直されたという事でした。
頑張ってあと2,000年は生きてほしい。

帰りは流れる川に足を突っ込んでリラックスです。
て、いい感じにのんびりしているなという写真ですが、実はこの直前で筆者、右足首を盛大に捻りましてね
何もないトロッコ道を歩いてだったのですが、突然ガイドさんの視界から消えるくらいに派手に転んだんですよ。足首がそりゃもう見事にパンパンに腫れましてね……。
リラックス~じゃなくて、負傷した箇所を冷やしている、が正解です。
THE・MANUKE。

お勧めアクティビティ2
【白谷雲水峡トレッキング】

さて。屋久島でもう一つ有名なのがこちらではないでしょうか。
ジブリ映画のもののけ姫の中に登場するもののけの森。そのイメージになったのがこの白谷雲水峡といわれているのです。

このコースは開始からすぐに二手に分かれる事で、トータルの所要時間が変わってきます。
ゴールは『太鼓岩』と言われる場所なのですが、ショートカットだと往復3~4時間ほど。『二代大杉』や『奉行杉』といった屋久杉を見るコースだと7~8時間ほどかかります。

筆者はもちろん屋久杉を見るコースを選択。
前日に捻った足はしっかり熱を持ってますよハハハ。
気合でなんとかなると思って生きていくスタイルです。

もちろん白谷雲水峡にある屋久杉も大きくどっしり構えています。
人間と比べるとより分かりやすいですよね。

途中川に漬かりながらお昼ご飯も食べました。
あっ、これは本当に休憩ですよ。でも腫れた足首には良かった。

暫く歩くとメインの『苔むす森』が現れます。
はい!

あ……うーん。
写真ではやはり緑色の深さが伝わり辛いですね。
もう本当にね。色だけでなく空気等もあるので自然物はその場に行って感じてくださいとしかいいようがありません。
でも苔はやはり可愛い。触るとふかふかしてて癒されます。

日本国内に生息している苔の種類は約1600種という事なのですが、そのうち600種が屋久島にあるというから驚きです。
はぁ~持ち帰って育てたい……と思ってももちろん我慢してくださいね。
どうしても屋久島の苔が欲しい! という方は空港近くのお土産店【ぷかり堂】で苔リウムを購入する事ができますよ。

さあ、このコースのゴールが見えてきました。
『太鼓岩』と呼ばれる大きな白い岩の上に立つと、そこには屋久杉の広大な森が連なっている様を眺められます。

岩の上に登って眼下を眺めるというと、対馬の白嶽の恐怖(リンク先参照)を思い出しますが、こちらの岩はとても広く大きいのですし、普通に歩けば登れるので安心安全です。(それでも端の方に寄れば若干コワイですが……)

上記はパノラマ写真なのでクリックして拡大してみてください。
ここ、実際に立つと視界の端から端までが森で、屋久島のほとんどが見えてるんじゃないかと思うくらいものすごーく広く感じるのですが、実はほんの一部という事をガイドさんが教えてくださいました。
遠近感がおかしくなるぅ……。

ところで縄文杉ツアーとこの白谷雲水峡ツアーなのですが、一般的には白谷雲水峡の方が楽~と言われてますが……正直筆者には白谷雲水峡の方がキツかったです。(足首の件は置いといても)
縄文杉の方は整備されたルートが多いのですが、こちらは沢ルートが多いので必然的に岩場のアップダウンが続くんです。
遠回りルートだったからかな?

そんなこんなで、屋久島に一度は行ってみたいけど何をすればいいの? という方に是非体験して頂きたいアクティビティのご紹介でした。
もう一度書きます。
体力・ガイド手配等の事前準備は万端に~!

また、トレッキングする時間や体力がないよ~でも、なんか自然なの見たいよ~。という方は、栗生という地域(屋久島を時計に見立てると8時のあたり)に大川(おおこ)の滝という景勝地がありますので、そこもおススメです。
雨が降った次の日は水量が多く圧巻ですよ。

【POINT】
①トイレは縄文杉、白谷雲水峡共に途中数カ所はあります。
②縄文杉の帰りのバスは一番早くて15:00なので、あまり早く往復するとやる事何もなくなります。
(ガイドさんがいれば良い塩梅にペース配分してくださいますので安心です)
③筆者の足首、帰宅して最寄りの整形外科に行ったところ全治6週間の靱帯損傷でした。お医者様には若干引かれました。

◆こちらの記事は2022年9月の情報を元に作成されたものです◆