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【ペリトモレノ氷河】世界自然遺産の中、氷上の優雅……ではないトレッキング! | 南パタゴニア

白鳥は舞いません。
その代わり素晴らしい青を見れるアルゼンチンのこの人気ツアー【ペリトモレノ氷河】トレッキング。
連日のようにフィッツロイやらセロトーレやらのトレッキングをしてきた筆者は、三日目にして氷河にチャレンジしてきました。
アドレナリンが出ているのか体力ゲージは満タン(のような気がしている)……だぜ!

氷河トレッキングのツアーではまず、対岸にある『Mirador Primer Balcón』という展望台から氷河の一部を見る事が出来ました。
なるほど~あれがこの後歩く氷河ってわけね。

遠方なので小さく見えますが、実は水面から約50-70mの高さがあり、全長は約35km、総面積は約250㎢にもなるんだとか……。

今回は太陽が出ていて見晴らしが良さそうだけど、吹雪いてなんかいたら遭難しそうな広さでちょっと怖いですね。

そしていざ氷河トレッキングへと向かうも、これがまた一筋縄ではいかないのでした。
まずはフェリーでフィヨルドを渡って近くまで向かいます。

遠くに見えていた氷河が近づいてきて浮足立つ観光客達。
確かにテンションは上がりますよね。

到着していきなり氷河へGO! かと思いきや、まずはグループ分けをされます。
因みに氷河トレッキングはハーフコースとフルコースがありますがお勧めはもちろんフルコース。
ハーフコースではほんの少し氷河を登るだけのようです。

そしてここからは……砂利の浜を歩いてからの山登り!
ええ~ 昨日も一昨日も山登りしていたのに、まだ続くのかこの試練は。
日本では怠惰に事務椅子に座り、三食を貪っている筆者なのですが……。

かなり近づいた氷河に興奮して写真を撮り始める観光客達。
わかる~撮りたくなるよね~。
でも、ここはまだ序の口以前の序の口。

十分ほど歩くと、まず第一ポイント(筆者が勝手に名付けました)が現れます。
ここで装備を整えるらしいです。
ヘルメットとハーネスを着けて次のポイントへ……ハーネス……?

そうです、結構和気あいあいとした雰囲気ですが、これから向かうのは大自然が生んだ氷の大地。
いつ何が起こるか分からないため、ハーネスのような安全を確保するための装備が必要なのです。

さ、歩きますよ。
……めっちゃ岩の斜面ですが……歩きますよ……。

そして第二ポイントでは氷河の上で滑らないために靴に取り付けるアイゼンのサイズを見てもらいます。

『ここに足を置いて!』と言われ、石の上に片足を乗せると慣れた手つきで地面に転がっているアイゼン群から筆者にぴったりのサイズを探してくれました。
アイゼンはここで履くのではなく、手で持って氷河まで行きます。

ふあー、やっとここからが本番です。
フェリーを下りてから一時間半。
前日までの連続トレッキングで足の痛みもあり、既に歩行が怪しい筆者ですがこんなチャンスを無碍にするわけにはいかない。

人生で初めての~、氷河着陸っっ!

さあ最後の装備装着ポイントです。
持ってきたアイゼンをしっかり履くためにここにもスタッフさんがいてくれます。
結構キツキツに紐を締められますが、そうしないと外れちゃうからね……。

目の前に広がるのは真っ白な……とはいきません。
氷河は今でも一日に二メートルほど進んでいるそうです。
途中、周りの土や岩を巻き込んでいくため、このようにグレーの部分もできあがるというわけです。

筆者のグループも歩き始めます。
流石に南半球では夏日(二月でした)だけあって、氷河の上といえども日差しが照り返しで眩しいばかり。
サングラス持ってくればよかった~。

暫くするとこんな氷河の形がありました。

おお、やっぱり綺麗。
長い年月をかけて氷が圧縮される過程で空気が排出され、透明度が高くなる氷河。
透明度が高いと光を通しやすくしますが、太陽の光の青だけが吸収されずに出てくる為にとても神秘的な色になって私達の目に届くのだそうです。

綺麗だな~。
綺麗なんだけど、まだ求めているのはこれじゃない感がありますよね。

わかってます。
氷河といったらやはりコレでしょ。

そう、これ!

クレバスー!

深くまで青が続くクレバスには水が流れていてとても綺麗です。
とても強度があるので、近づいても崩れる事はありません。
なので皆さんかなり側まで寄って楽しんでいました。

もちろんこんな事も。

やるよねー。
跨ぐ前はちょっとだけ緊張しますが、せっかくだもの。
やらない理由がない。

水が張ってない裂け目もありました。
こっちは滑っちゃいそうで逆にちょっと怖かったな。

まだまだ歩き続けます。
アイゼンを履いている為に普段より膝を上げながら歩かなければいけません。
それで結構疲れちゃう人も多いようです。

一時間ほど歩いたところで、ランチタイムです。
それぞれ好きな所で食べてとの事でしたので、筆者はちょっと小高い所へ座りました。

大氷原の向こうには夏の山がそびえています。
青い空に雲が流れて、風も心地良く……とても素敵な風景です。
ああー、やはり参加して良かったなと思いながらランチのサラダを食べて次はサンドイッチを……と一口かぶりついた筆者にスタッフさんの『行くよ!』との声が。

ええっ……まだ十分しか経っていないけど、皆もう食べ終わったの!?

筆者専属ガイドの本間さんも流石に驚く短さのランチタイムでした……。

しかし帰路につくわけではなく、次の休憩ポイントに向かうようです。
途中では流れる川を渡るちょっとしたアドベンチャーもあり、楽しい。
そして実はこの川の水は飲めるんです。
筆者もボトリングして飲んでみた所、冷たくておいしかった~。

さ~、第二休憩場所でも恒例の南米チョレートパイ、アルファフォレスでかんぱーい!

これで心残りはありません。
帰りも二時間ほど氷河の上を歩いて、その後一時間山歩きをし 笑 フェリーまで戻りました。

そうそう、帰りのフェリーではこんなサービスもあるんですよ。

氷河の塊にウィスキーを注いでオンザロック!笑
お酒好きには堪らない一杯です。

もういっちょ乾杯するかぁ~。
氷河に向かって氷河でかんぱーい!

こんな可愛いお土産キーホルダーまでもらえちゃう【ペリトモレノ氷河】トレッキングツアー。
高低差がそこまでなく過酷なトレッキングではないので、気軽に参加できますし何より氷河を歩くなんてなかなか出来ない体験です!
アルゼンチンの南となり首都ブエノスアイレスからは飛行機で三時間とやはり遠いですが、トレッキングが好きならば是非人生で一度は歩いて頂きたいと筆者は思いました。

ただ、天候にも左右されるので……そこは運任せですがね 笑。

【POINT】
ランチにするフードは最初の『Mirador Primer Balcón』(展望台)付近にある建物で買う事ができます。

【旅行日程】
アルゼンチン旅行日程はこちら

* Glaciar Perito Moreno *
Address:Santa Cruz,Argentina

【ガイド紹介】
*Project Yosi
代表:本間賢人さん
web site:https://www.yosip.org/
※中南米の各国に特化したツアーをされていらっしゃいます。 
全てのホテル、車、飛行機、列車、チケット、食事等の手配をお願いできます。

◆こちらの記事は2020年2月の情報を元に作成されたものです◆