【フィッツロイ】総消費およそ1,000kcalのトレッキング! 初挑戦の洗礼を受けてきた | 南パタゴニア

先に記しておきますが、こちらの記事は感情のままに書きなぐっているためお見苦しい表現をした部分が多々あります。心してお付き合いください。

突然ですが、筆者は登山家でも山愛好家でもなんでもありません。
運動が好きかと問われればNO。できれば楽して痩せたい、そんな人類のほとんどが持つ願望を詰め込んだ人間です。
ただ、自然を満喫するのは大好きで歩く事は苦にならないタイプなので、今回も南米ガイドの本間さんに『トレッキングもツアーに入れ込みます?』と聞かれた時に深く考えずにOKをしてしまったんですよね。
それが全ての始まりでした。

ここはエルチャルテン。
アルゼンチンの南、南極まではたったの約1,810km(参考までに日本の北海道最北端から九州の最南端まで約1,850km)に位置する山間の村。
パタゴニア散策の拠点となるエルカラファテから人も動物もいないただただ石が転がる大地をバスで三時間かけてやっと来れるところです。

そこから始まる明峰フィッツロイやセロトーレ等の山々を望むトレッキングは有名で、登山家憧れのルートとなっています……って、おぉおい!

も、もしかして結構ガチめなやつじゃない? これ。

同行してる外国人客、そして現地ガイドの恰好見てよ。
何その両手の棒。そしてシューズ。
こちとらフリーハンドにスニーカーだよ?

騙されたと思った時には既に遅く。
ええ、全くもって勘違いしておりました筆者。
そう、これは決して景色を楽しみましょうハイキングらんらんらんではなく、目的地に向かってただひたすらに歩を進めるツアーだったのです。
ふおー、いい眺め! などと写真を撮っていると、あっという間に現地ガイドさん達との距離が開きます。

ちょ……待てよ!

最初はなだらかな山道だったのでそこまで苦ではありませんでしたが、暫くすると何やら石が転がる平地が現れます。
ええと、これは賽の河原?
何の試練?

何を隠そうこのルートは明峰フィッツロイが望める湖を目指す片道10km往復20kmのトレッキング。
朝の8時に出て夕方の5時までにエルチャルテンの村に帰る事を考えると一時間で2kmは進まないといけません。
だからハイスピードで歩くんですね、皆さん。

しかしながら2km。山道を、2km。
日本の山のように綺麗に舗装されてるわけがなく、あったりまえのように単なる土の道です。

1時間ほど歩くとロス・グラシアレス国立公園の入口が見えてきました。
……フ、なるほど。こっからが本番てわけね。

この日は曇りで気温も低く、時折小雨が降ってきます。
気を付けないと一気に体温が奪われるぅ~。

途中では遠くに氷河が山を侵食している様子が見れました。

まるで生き物のようにうねった形をした氷河を目の当たりにすることが出来て感動です。

2時間くらいするとまたしても平地が現れました。
とはいっても道はあるようで無い。
広大な景色の中に取り残されれば間違いなく迷ってしまう……それは避けねば。
なんとか現地ガイドさんの姿を確認してひたすらに進む筆者はもはや無言です。

3時間ほど経ったころ、さあラストの踏ん張りどころという岩だらけの傾斜に着きました。

『どうですか? ワイナピチュより楽ですよね?』と筆者の少し前を歩いていた専属ガイドの本間さんが爽やかに訪ねてきます。

お……おう……。

そう……か……?

そ……。

そんなわけ……あるかああああっっっ!

もう一回言いますが!
わたくし! スニーカーなんですよ!
ええ、先程すれ違ったどっかの外国人のオッサンに指差されて『Hmm…bad shoes…』って鼻で笑われたくらいですよ!
だから足がずるずる滑んだよそうだよわかってるよ!

確実に情報収集不足っ……!
登山靴は重いからいっかぁとスーツケースに入れなかった自分に全ての非があるのだっ……!
しかし泣き言は通じません。

悔しさを燃料にして山道、否、岩道を一歩一歩登り進める事1時間。
もう、そこを超えればフィッツロイを拝めるというところまで辿り着きました。

でも……ね……。

なんだか……吹雪いてきているんだけど……。

……。

……。

……ですよねぇええっ!

なんも! なんも見えねぇ!
笑っちゃうくらい何も見えねええ!!

なんというフィッツロイの洗礼。
準備不足で登ってきたお前にはこの景色で充分だという事か。

完全に真っ白な視界の中、一応の小休止の時間が取られました。
不幸中の幸いか、筆者は服装だけは完璧だったらしく吸湿発熱素材の半袖インナーに半袖Tシャツ、厚手のパーカーの上にウィンドブレーカーと更にポンチョ型のレインコートを羽織っていたおかげで吹雪いていても全く寒さは感じずにいれたので、皆さんが岩陰に隠れている間にやりたかった事を実践。

南米のチョコレートパイ、アルファフォレスで絶景に向かってかんぱーい。笑。
ああ、本当なら正面には三つの頭を持つフィッツロイが拝めているはずなのに……。

あまりの寒さに休憩時間は短く、現地ガイドさんの判断で早々に下山が始まりました。

途中、綺麗な川が流れているところでは水の補給が出来ました。
流石に数時間も歩き続けると喉が渇くので、持ってきた1Lでは到底足りなかった筆者には有難かったです。

下山ルートではちょっと道を変えて麓の湖『ラグナ・カプリ』に立ち寄り、休憩をしました。
ああ、ここも白き景色よ……。

しかしその後、山道を歩き続けていると……。

なんとも気持ちの良い晴間が広がってきました。
春の訪れのような暖かさから始まり、歩いていると汗を書いてきて暑いくらいの気候がやってきた!

な……なんて心地良い空気と景色なんだ……!
一日の中で四季の洗礼をくらう……これが……これがパタゴニアトレッキング……!

あまりの絶景につい被写体となって写真を撮ってもらっちゃいました。
遠く長い年月を経て氷河が削っていった峡谷、流れるミルキーブルーの川、通り抜けていくフィヨルドの風……。
この空気感……伝われー!

そしてあの吹雪のゴールから4時間後、やっとエルチャルテンの村が見える位置まで降りてきましたよ。

この看板はその日の乾燥度を示すものだそうです。
緑が一番低くて赤になると山火事などの危険があるレベルだとか……なるほど、確かに重要な情報。
でももう……終了なんだけどね……笑。

往復約9時間、距離約20km、総消費カロリーは1,000kcalを超えるというトレッキング、予測せずにいくのは筆者くらいのものかもしれませんが、それでも念を入れての万全の準備をして行く事をお勧めします。
寒さも暑さも襲ってくるので脱ぎ着出来るような服装、レインコートは必須。
また途中でのエネルギー補給のためにナッツやチョコレートなどの軽食とお水はたっぷり必要です。

もう筆者の靴はぼろっぼろ。
足の裏が壮絶に痛かったですが、翌日もトレッキングがあるのでふらふらしながらエルチャルテンの村を徘徊して靴屋さんでトレッキングシューズを買いました 笑。

今回は観れなかったけど、フィッツロイ……いつかまたチャレンジしてみたいとおも……

オモッテルヨ……。(遠い目)

【POINT】
靴、まじ、重要。

【旅行日程】
アルゼンチン旅行日程はこちら

* Fitz Roy *

【ガイド紹介】
*Project Yosi
代表:本間賢人さん
web site:https://www.yosip.org/
※中南米の各国に特化したツアーをされていらっしゃいます。 
全てのホテル、車、飛行機、列車、チケット、食事等の手配をお願いできます。

◆こちらの記事は2020年2月の情報を元に作成されたものです◆