【セロトーレ】難攻不落の山の素顔! 氷河が浮かぶ湖の絶景 | 南パタゴニア

アルゼンチンの南パタゴニアにはセロトーレという切り立った山がそびえ立っています。
尖塔のようなそこは、ヒマラヤよりも難攻不落と言う登山家がいるほどに天候の移り変わりが激しく登りづらい明峰。

ほぼ毎日を事務椅子に座って過ごす事で出来た惰弱な身体を持つ筆者ですので、流石に登りこそはしませんでしたが、南米を巡る旅の中でセロトーレの全景を望めるトレッキングルートがあるというので参加してきました。

前日の不勉強を糧に半袖コンボプラスウィンドブレーカーはもちろん、トレッキングシューズを装備。
当日は思ったよりも同行グループの人数が多く、参加は初老のドイツ人男性、イタリア人母娘、そしてチリ在住の日本人男性など多国籍な集まりとなりました。

のんびりとした豊かさのエルチャルテン村を背景に出発です。
目指すはセロトーレを望める湖、『ラグナトーレ』。

さあ本日の距離は片道9km、往復18kmですよ。
……うん、多分大丈夫だろう……多分……。

筆者の心配を他所に、現地ガイドさん引き連れるツアーは始まります。
しかし前日の強硬俊足とは違い、同行者の人数も多かったためか少し歩いたら休憩……が幾度もありました。
ふおーう、有難い!

しかもなんとも嬉しい事にこの日、我々はパタゴニアの歓迎を受けたのです。
最初から明峰セロトーレを始め、前日には猛吹雪で見えなかったフィッツロイさえも姿を現し、並ぶ姿を魅せてくれている……。


フィッツロイさん。君、そんな姿をしてたんか。

美しい山々を眺めながら、草木が生い茂る平坦な道をひたすら歩き続けますよ。
左右から自由気ままに枝が伸びてきている中、申し訳程度に作られた小道が続く……幅がとっても狭いため、これはお相撲さんクラスの体格の人は通れないんじゃないかな……なんていらぬ心配ですかね。

沢山の人が行き交う中、気持ちの良い風が吹き抜けて山が近づいてきます。
魅せられる人多数。皆さん立ち止まって写真撮影を楽しんでいました。

現地ガイドさんが『本当に今日は素晴らしい眺めの日ね!』と何度も口にするという事は相当珍しい天候なのでしょう。
切り立ったセロトーレのみならず近隣の雄大な山々がくっきりと全景を魅せてくれています。
ありがとうっ……ありがとう、パタゴニアの神々よ!

素晴らしすぎる絶景ですが、中には悲しい風景もありました。
森が続く中、白い木が広がるエリアが見えています。凍った木のようで一瞬綺麗に思えるのですが、これは過去にキャンプ地だったここで観光客がトイレットペーパーを燃やしてしまったが為にできた山火事の痕。
木々は炭化し、白くなってしまっていたのです。

元の緑の大地に戻るのにはどれくらいの時間が必要になるのでしょうか。
自然を満喫するのも良いけれど、敬意を忘れて騒いだりするなど決してしてはいけないなと戒められる光景でした。

いやー、それにしても今日の道のりは昨日に比べると大分楽だなあ~。

などと思っていたら。

はい、来ましたよ。
ね、はい。
安定の、岩の坂道。

これはあれですかね。
絶景へ到達するには必ず通らなければいけない自然の掟か何かなんですかね。

ぬおおおおっ……!
と、必死の形相で踏ん張り上ること数十分。

おおー!

ああー、素晴らしい!
青空を背景に、セロトーレの尖塔がしっかりとそびえています!
これぞ絶景絶景!

はっ、あれをやらねば!

南米のチョコパイ、アルファフォレスでかんぱーい! 笑。

いやー、本当に気持ちが良いです!
氷河が侵食し大地を削り、灰褐色となっているラグナトーレは美しさとは違う自然の強さを感じさせます。
そこかしこに溶け残っている氷河が浮いているのもまた素敵じゃないですか。

現地ガイドさんが取ってくれたので氷河に触ってみました。
ものすごく冷たいのはもちろん、空気が混じっていないからなのか透明でとても綺麗!

せり出た岩に座って一休みする筆者……。
まるで合成写真のようになってしまいました 笑。

このラグナトーレ、写真で見ると対岸の氷河が侵食している部分までは近いように見えますが実際はものすごく遠いんですよ。
どのくらい遠いかというとですね。

湖の右手、岩の斜面に今三人の男性が対岸の氷河の方へ向かって歩いています。
見えませんね?
よーく、拡大してください。

わかります?

ミニマムーぅ!
どうですかこの比率!
広大過ぎて遠近感が掴めない!

しかし彼ら、なんであっちに向かって歩いているのか不明です。
でも別に管理人がいるわけでもなし、全てが自己責任の世界なので誰も止めたりはしていないのでした……。

それにしても本当……何度もいうけど、前日のフィッツロイとは大違いの天候だ……。
ランチタイムだって一時間は取る事ができたし(前日は突然の吹雪で五分でしたね)、暖かい日差しの中でうとうとと微睡んだりもしちゃいました。

山間の氷河から流れてくる涼しい風がまた気持ちが良いんだ。

帰りの道もずっと、ずーっとセロトーレを始めとする山々が見送ってくれていました。
夢の中のように綺麗な風景です。

そんなに険しくはないコースなので、パタゴニアトレッキングの初心者でも充分に楽しめる内容だと思います。
あっ、ただし靴はちゃんとしたトレッキングシューズをお勧めします……。

季節は日本と逆なので夏本番のアルゼンチン。
初夏のような陽の中、ハートのシロツメクサを見つけたので思わず撮っちゃいました。
待ち受けにすると……別に何もありません 笑。

【POINT】
半袖のままだと小道の時に腕などに傷がついてしまうので長袖をお勧めします。

【旅行日程】
アルゼンチン旅行日程はこちら

* Cerro Torre *

【ガイド紹介】
*Project Yosi
代表:本間賢人さん
web site:https://www.yosip.org/
※中南米の各国に特化したツアーをされていらっしゃいます。 
全てのホテル、車、飛行機、列車、チケット、食事等の手配をお願いできます。

◆こちらの記事は2020年2月の情報を元に作成されたものです◆