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【オドゥンサン統一展望台】望遠鏡から覗く北朝鮮……それはまるで別の星のようだった | パジュ市

先に記しておきますが、私は当事者でもなく歴史に詳しいわけでもありませんのでとやかくいう資格はないのです。
ただ世界にある種の緊張を強いているかの国を目視できる機会がやってきたという、それだけなのです。

金浦の河を挟んで東側の坡州市にあるこの展望台は『烏頭山(オドゥンサン)統一展望台』です。
有名な板門店では事前に手続き等が必要との事ですが、こちらは自由に出入りが出来て写真撮影も可能となっています。

施設の中の壁一面にはタイルが貼られていました。
このタイル、近づいてみると何やら絵が描かれています。

どうやらこれは南北が分かれてしまう前に北から移動して来た人が記憶を辿って自分の住んでいた場所や想い出の場所を記したタイルのようです。

住んでいた場所、自分の生まれ年、自分の名前も書かれていてシンプルなものからカラフルなものまでありました。

事細かに記憶している方もいます。

ガイドさんに『泣けるでしょ』って言われたのですが……泣けるのかな。どうだろう。
よく知りもしない、ましてや外国人の自分が簡単に泣けるなどとはいえず、単純に『こういうインテリアでの表現方法もあるのだなぁ』と考えてました。

さて、外の展望台に出る前に屋内の動画で北朝鮮との境目のおさらいです。
動画時間は短く、日本語での説明ボタンもあるのでわかりやすいですよ。

模型では展望台から見える箇所がわかるようになっています。
北朝鮮との境目で一番短いところはなんと460m!
泳ぎが得意な人なら渡れそうな距離なのに、簡単に行き来できない現実がそこにはあります。

展望台に上がってきました。
正面に見えるのは小さな村のようです。
手前に見える緑の屋根は韓国軍の監視塔ですね。

望遠鏡も並んでいます。
覗くと間近に北朝鮮の村が垣間見えます。

すごく不思議な感覚でした。

歩いている人、何かを担いでいる人、自転車に乗る人が確認できました。
でもあの人達の中にはこちらに来る事が出来ない、何か大きな建物があるのはわかるけれど自分達が覗かれているのは知っているけれど、流れる河の向こうにどんな世界があるのかを知らない人達もいるんだろうなぁと感じました。

それは見えるけれど行けない他の星のようでした。

振り向けば車がひた走る大きな道路、パジュ市の高層マンション群が見えています。
手前の小高い丘の向こう側にはなんとアウトレットモールもあるんですよ。
望遠鏡から覗ける村からは、五キロも離れていないのに……。

あの人達はこの世界を一度も見る事がないのだろうかと、そんな事を考えながら後にした烏頭山統一展望台でした 。

【旅行日程】
韓国旅行日程はこちら

* 烏頭山統一展望台 *
Address:369 Pilseung-ro, Tanhyeon-myeon, Paju-si, Gyeonggi-do, KOREA
Tel:+82 31-956-9600
営業時間
3月-10月
09:00~17:00
11月-2月
09:00~16:30
定休日:月
web site:  http://www.jmd.co.kr/

【オススメの行き方】
公共交通機関:ソウル駅から電車とバスを使い約2時間
又はツアーを申し込む事をお勧めします。

【ガイド紹介】
代表:イ・サンチョル(Sang-Cheol Lee)さん
TEL: +82-10-4263-3030
E-Mail: sanchu3@hanmail.net
LINE ID:sanchu3030
※日本語が堪能な韓国人の男性です。メールでの日本語のやり取りも可能です。
大手観光会社にはない面白いツアーを組んでくださいます。

◆こちらの記事は2020年1月の情報を元に作成されたものです◆