タイの南にあるプーケットに訪れた時、現地ガイドさんに『お勧めのおいしいお昼が食べられるレストランに連れて行ってください』とお願いしてみました。

元々予定にはなかった突然の無茶ぶりにも関わらず、笑顔でOKしてくれた若い男性ガイドさん。
彼の案内するままについて行くとなんだか海に向かっている……？

辿り着いたのはまさに海。そして桟橋の向こうには一艘のボートが。
んん……？　まさか乗れとな……？

いや、本当に乗って行くんかーい！ 　と大声を出さずにはいられないこの状態ですが、オラなんだかわくわくしてきたぞ！
『気を付けて』と言いながらガイドさんが手を貸してくれます。

冒険に出るように向かう先は、海上レストラン『Bang Mud Seafoods』。
日本語ではなんと発音するのかわからないのですが、『バンマドシーフード』なのかな。

ゆっくりとしたスピードで小舟が進む先を見ると、おお、なんか建物が海の上に浮かんでいるよ……！

ひえー、本当に海の真上！
何処にも岸が連結されていないここは、ハラル認証を受けているタイ料理レストランのようです。
プーケットはタイ全体から考えると比較的イスラム教徒が多いらしいので納得です。

建物全体が浮いているため、歩いていてもちょっとゆらゆらと揺れます。
怖くはないけど……酔いやすい人は大丈夫かしら……。

テーブルと椅子は海の上だからか木のプラスチックの簡素な造りではありますが、壁がないので潮風が吹き抜けていってとても気持ちが良いです。
メニューはタイ語でよくわからないのでガイドさんにお勧め料理をお任せ。
と、ここでひと悶着ありまして……。

タイに来る前に情報収集をしていた時、『シーフードをグラム売りをするレストランには気を付けろ！　ぼったくられる可能性があるぞ！』という文言を何度か目にしていたのですが……このレストランはまさに生け簀から取るシーフードのグラム売りが目玉！
いやー、まぁ一応ガイドさんが連れてきてくれてるからぼったくられる事はないであろうと思うのですが、それよりも現金のみというのがネックになりまして……この時は現金をそれほど持ち歩いていなかった……。

足りなかったら本当に申し訳ないと思いながら、一番小さめの魚を半分くらいでーとお願いするまではよかった。

そしたらお店の方が何かを話し、ガイドさんが私達に何かを説明しています。
ん？　頼んだ魚をどうするかって？　何が？　料理は一種類でいいのよ？　二種類いらないのよ？
魚を半分にしてくれればいーのよ？

私達→タイ語はおろか英語さえもあやふや。
ガイドさん→タイ語は喋れる英語も喋れる。だけど日本語は無理（そりゃそうだ）
お店の人→タイ語

詰んだ。

さて……どうやって理解すればよいのかと三つ巴状態で果てしなく話し合いましたが埒は明きませんでした……。
ええい、ままよ！　後は野となれ山となれ！
とりあえず料理を持ってきてクダサーイ！

と思い切ること数分後。

運ばれてきたのはたっぷりのお野菜と白身魚が入ったスープ、イカの炒め物、そして魚の唐揚げでした。
わー、美味しそう！

……そうか、なるほど。魚は半身だけのグラムオーダーは出来ないのね。
つまり一匹注文したら『一つの料理』にするのか『半分に分けて料理を二種類作ってもらうか』って事なのね……！
一生懸命説明してくれてたのに理解できなくてごめんよ、ガイドさん……。

私達はガイドさんに謝りながらさて現金が足りなかったらどうしよーと心配してました。

助けてネコチャン。

結論から言うと、ギリギリで現金は足りました　笑。
いやー、危なくガイドさんにお金を借りるところだった！

我々の阿呆なトラブルはさておき、料理はどれも素晴らしく特に唐揚げはパリッパリの皮と旨味たっぷりの熱々の白身が柔らかく最高です。
スープもイカもタイ料理だからかスパイスが効いていてちょっと（弱い人にはかなり……かな）辛いのですが、味のレベルは保証します。
お代金はグラム売りなので一般的な料理よりは少しだけお高めですが、全然問題ないと思います。

そう、ちゃんと現金を持っていればね。

【POINT】
猫が多め。（←これ超ポイント高いと思うの）

その他 タイのおススメはこちら！

* Bang Mud Sea Foods（Floating Restaurant） *
Address：タイ Phuket, 73 Laem Hin Road, Ko Maprao, Phuket Town THAI
Tel：+66 81 537 4227
営業時間
10:00～20:00
※支払いは現金のみ

【オススメの行き方】
プーケット国際空港より車で43分の桟橋から専用渡し船で1分
※専用渡し船のチップは帰りに20THBほどを目安にお渡しください。

◆こちらの記事は2019年10月の情報を元に作成されたものです◆