【ポセイドン神殿】神を称える美しき建築物! スニオン岬からエーゲ海の絶景を| アッティカ半島
私が幼少から憧れていた場所、スニオン岬。
日本発のツアーにはあまり組み込まれていないためパルテノン神殿より知名度はないのですが、ギリシャにあるその岬には、ポセイドン神殿という心惹かれる建造物があるのです。
その昔、紀元前440年程より存在するというこの神殿はアテネ市街より車で1時間半ほどのアッティカ半島の最南端、スニオン岬に佇んでいます。
実は筆者は16年前と15年前に2年連続で行っているのですが、どちらもツアーの自由時間の合間に個人でアテネからバスで来ていた為、周辺散策を含めてそんなにゆっくりはできず……改めてじっくりと滞在できる今回は幸せでした!
ついでに近くにホテルも取りました。ふふふ。
心行くまで景色を堪能するぞー!
[ポセイドン神殿]
スニオン岬の上に行くと、ポセイドン神殿への入場口があります。
条件(祭日や年齢、家族構成等)によっては無料の場合もあるので、該当された方はちょっと嬉しいかも。
今回はまずサンセットを見るべく19時に(9月のギリシャ日没時間は19時55分くらい)行きましたが、結構人が並んでいました。
『大人一人のチケットお願いします』というと、渡されるチケット。
チケット売店の横に立っているお姉さんにすぐに破かれ、半券だけが手元に残ります。
入場口から少しだけ歩くと、ドリス式の円柱で囲われている神殿が姿を現します。
しっかりと残されている大理石の柱が地平線に降りてゆく太陽の光を受けていて、美しい……。
どんどん太陽が落ちていきます。
人はまばらながらも、全員が夕陽に向かって佇んでいます。
神殿の柱の隙間から輝く太陽……。
美しい……。
美しいしかいえないけど、うつくしい……。
神殿と飛行機。
チャキチー、チャキチー、と写真を撮りまくっていたら、あっという間に太陽が空の向こうへ……。
と、思いきや! そうだ違う!!
地球が回っているのだ!!
……あほみたいな言葉ですが、大空と大海の境界線が交わる壮大な景色を見ていたら本当に自分達の方が回っているのを感じられたのです。
太陽は一旦雲に隠れちゃいましたがまた段々と姿を現し……。
最後『また明日ね!』というように消えていきました。
いやー、帰りの時間を気にしないって最高ですね!
(※15年前は高速バスに乗ってまた2時間かけてアテネ市街のシンタグマ広場まで戻るしかなかった)
[アテナ神殿]
さて先述の通り、近くのホテルに宿泊した私は次の日も歩いてまたスニオン岬までやってきました。
ポセイドン神殿の少し手前、平たい丘の上にアテナ神殿があるというのです。
今回初めて知ったよー!
こちらはポセイドン神殿とは違い、入場料はありません。
スタッフさんもいません。
それどころか……観光客も……いません……笑。
というのもご覧の通り。アテナ神殿とはあるものの、ほぼ全てが失われているいわゆる『跡地』なのでした。
しかも1900年前には既に破壊されていたとか。
こりゃー、確かに見所があんまないな!笑
しかしながら創成期には大きめの神殿と奥の方に小さな神殿、そして写真にはありませんが少し下ったところに英雄の像が立っていたようです。
くるっと振り向けばポセイドン神殿が見えますよ。
本当に誰もいないので、神殿(だったとこ)で気兼ねなく過ごしたい人にはお勧めです。
さて、スニオン岬に戻りエーゲ海を眺めますか。
[スニオン岬とお土産屋さん]
ポセイドン神殿もしっかりと見えますねー。
いやぁ……それにしても……。
海、綺麗じゃない?
ちょ
綺麗じゃない?
透明度が半端ないですわよ!?
うわ~、あそこに沈みた~い。と暫くぼーっとしていました。
ぼーっと過ごした後はちょっと甘い物が食べたくなったので近くのカフェで一休み。
ポセイドン神殿を見ながらチョコレートジェラートをおいしく頂きました。
ここに限らず、ギリシャのカフェって高確率でジェラートケースが置いてあるんですよね。しかもどれもおいしいから困ったもんだ。
何か記念が欲しいなと思われたらカフェに併設されているスーベニアショップへ。
オーソドックスなオリーブオイル石鹸やご当地マグネット、イーブルアイと呼ばれる青い眼玉がモチーフのアクセサリーもお手頃価格で売っています。
筆者が購入したのはギリシャでよく見かけるぐるぐるマークと色のついた石が可愛いブレスレット。
うん、可愛い!
アテネ市街よりは少しばかり遠いこの地ですが、穏やかな神殿を間近にしながらエーゲ海と夕陽を眺める事が出来るので筆者はとてもお勧めします。
【POINT】?
岬の下の方の洞穴にはですね……岩の牢屋が……あるとかないとか……笑。
【旅行日程】
ギリシャ旅行日程はこちら
* Temple of Poseidon Sounio *
Address:M22F+3R Kato Sounio, Laurium, Greece
営業時間:9:00~日没(入場は日没15分前まで)
web site: odysseus.culture.gr
【オススメの行き方】
・アテネ市街より車で1時間半
※シンタグマ広場の近くより路線バスも出ていますが(片道2時間弱)本数が極少のためレンタカーか旅行手配会社のツアー等をお勧めします。
◆こちらの記事は2019年9月の情報を元に作成されたものです◆