正式な名はエスタンシア・エル・オンブ・デ・アレコ（Estancia El Ombú de Areco）。
エスタンシアとは農園を意味しています。
日本のほぼ真逆にあるアルゼンチンの首都ブエノスアイレスから車で一時間半ほど行った所にある農園の体験がとても素敵でした！

イギリスのマナーハウスのようにホテルとしても利用できるエスタンシア・エル・オンブ・デ・アレコですが、今回筆者はブエノスアイレスから日帰りで観光してきました。
1880年代のスペイン様式を取り入れられている建物は素晴らしく、ただ立つだけでそこで生活をしているかのような不思議な感覚を味わえます。

歩いていると日差しが降り注ぐ庭園の中央に何やら気になる木を発見。
ん？　なんか不思議な形をしていないか、あの木……。

近づいてよく見ると、こんもりと盛り上がった小山のような根本から数本の幹が伸びているという、普通の木ではない生え方をしています。
初めての植物に目を丸くしていると、現地ガイドさんが『これがこの農園の名前にもなっているオンブだよ』と教えてくれました。
オンブには年輪が無く、枝はとても軽いんだそうです。

ほら、とガイドさんが割いた枝の中は確かに葉巻のようにスカスカ。
その時は『面白～い』などと呑気に感想を述べていた筆者でしたが、日本に帰ってから調べたところオンブは木ではない事が判明。
なんと雌雄異体の草なんだそうです！

草!?
こんなおっきい植物が、草ですと!?

なので年輪がないのだそうです……そ、そりゃ草だもんなぁ……（？）

農園の人気体験の一つに乗馬の時間があります。
ウーマウーマと騒いでいた筆者ももちろん参加ですよ。
沢山の馬の中から一頭が引いてこられました。

宜しくね～。

エスタンシア・エル・オンブ・デ・アレコはとても人気の農園なので、お客様もいっぱいです。
この日も二、三十人はいたでしょうか。その人数で出るもんだから、もちろん馬の渋滞が発生 笑。
馬体が足にむぎゅううと押し当たってきたりします。
肉厚で生暖かいぜ……。

それでもお利口な馬達は引手がいなくとも次第に列をなして進んでいってくれます。
晴れた中で広大な敷地へのお散歩はたっぷりと三十分はあり、とても素晴らしい時間となりました。
まっ、途中で馬の小競り合いがあってサングラス落としたけどね。
※農園スタッフが拾ってくれました。

乗馬から帰るとお楽しみランチが待っていましたよ。
うふふ、皆大好きご飯の時間。

庭園の一角にある小屋の中で、お肉が香ばしく焼き上げられています。
ああ～、いい匂い！

真っ白なクロスが敷かれたテーブルでアルゼンチンワインを飲みつつパンをつまみながら待っていると、次々とお肉が運ばれてきました。
熱々でジューシーな鳥、牛、豚がエンドレスで周ってきます。
これぞ肉のフルコース！
でもそんなに食べられないんじゃーと嬉しい悲鳴。

足元では農園の犬がお昼寝中です。
なんとも平和な光景ですね。

ランチが終わると、農園のダンサーによるフォークダンスが始まりました。

最後にはお客さんも参加してのフォークダンスに総替わり。
皆さんお腹もいっぱいでアルコールも入っているのですごく楽しそうです。

今回は日帰りでしたが、エスタンシア・エル・オンブ・デ・アレコでの体験は、子供の時に感じていた何も考えずにただ明るくて幸せな感覚が続く豊かな時間を思い出す事が出来ました。

いつかは泊まってみたいな。

【POINT】
乗馬は二歳から可能だそうです。
……乗れるなら…… 笑。

【旅行日程】
アルゼンチン旅行日程はこちら

* Estancia El Ombú de Areco *
Address：Ruta 31 Cuartel VI, Villa Lía, San Antorio de Areco, Buenos Aires, Argentina
Tel:+54 11 4737-0436
web site:  http://www.estanciaelombu.com/en/

【オススメの行き方】
・公式参照

【ガイド紹介】
*Project Yosi
代表：本間賢人さん
web site:https://www.yosip.org/
※中南米の各国に特化したツアーをされていらっしゃいます。 
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◆こちらの記事は2020年2月の情報を元に作成されたものです◆