【ナスカの地上絵】消えゆく古の絵画をこの目で確かめられるのはいつまでか | ナスカ
あまりにも有名といえば有名。
そしてタイトルにもある通り、消滅が危ぶまれている世界遺産といえばナスカの地上絵です。
ナスカの地上絵を見る手段は2通りあります。
セスナで空中から見る方法。そしてバスで地上絵の近くまで行って櫓(やぐら)のような塔へ上って見る方法です。
もちろん空からの方が沢山見られるので、今回はイーカという町のラス・ドゥナス空港からセスナで飛び立ちました。
乗る前にルートと見られる地上絵が描かれたチラシをくれました。
先に言っておくとこの絵の順番、半分くらい意味無い。
最初は順番通りだったんだけど、あとの方はごちゃごちゃだったんだよなぁ~。
さてさて、搭乗チケットをもらったあとは暫く待合室で待機です。
ナスカの地上絵は1939年にアメリカの考古学者によって発見され、その後ドイツ出身のマリア・ライヒェという女性が研究して解明し、世界遺産になるまでに貢献を続けてきました。
彼女は病気で自分の指を一本失っていたのですが、地上絵にあるサルの指も一本足りない事に気付き、地上絵に運命を感じたとも言われています。
因みにこの辺りの土地には石灰が含まれていて、掘ると白く見えるのだとか。
そうして出来た線の脇に積み上げられた小石が陰影を付け、空から見えやすくなっているという事です。
ガイドさんの説明を聞いていると、おっと、呼ばれました。
搭乗ゲートを入り、私達の乗るセスナに向かいます。
……ん? チケットに書いてあるセスナ機の番号と違うけど……と心配になりましたが、変更はよくあるようです。
セスナではパイロットが『暑くなるけど大丈夫だよ!』と何度も口にします。
確かに狭い機内には、もりっと人が詰まった上に晴れているので気温がどんどん上昇する……。
まぁ途中でエアコン入れてくれたから、大丈夫だったんですけどね。
そうこうしてる間にテイクオフ!
プロペラの音が爽快ですねー。
10分くらいすると眼下には乾燥した土地が広がってきました。
少し進んだだけでこの景色。不思議ですね。
と!!
パイロットが何かを大声で言い始めました!
SHOW TIMEの始まりか!?
きゃー! ついに見れるのね!
最初は何だっけクジラだっけ!? とテンションが上がります。
するとセスナが右へ旋回! 右側のシートの人達が『OH-!』と言ってます。
続いて私が座っている左側シートの人達にも見えるように左へ旋回!!
ぶいいいいーーん!
何、どこ!? ちょっ、よく見えな……。
ど……!!
お、おう……。
くじ……クジラ……か? これ……。
いや、クジラ……なんだろうな……。
そうか。そうか、これが……ナスカの地上絵……。
やばい。
ナスカの地上絵、思ったより小さい。
(そして超絶見えにくい)
『続いて宇宙飛行士だよ!』←says pilot
ぶいいいーーん!!
ちょっ……まっ…… どこ……!!
てか、岩(?)肌じゃん! 地上じゃないじゃん!
そしてセスナ速すぎだよ!
慌てて撮るとろくな事にならないよ!
あまりにも急旋回するセスナの中では肉眼で地上絵を捉える事すらままならず。
判別できる絵もあれば本当にわからずただシャッターを切っただけのもありますが、ここからは撮れた地上絵を一挙公開。
目まぐるしく地上絵を周り、およそ1時間10分のフライトは終了しました。
それにしても慌ただしかった!笑
いやいやでも、小さい頃から知っていた『ナスカの地上絵』を見られた事はやはり特別な感じがあります。
でもこの地上絵は、近年無断立ち入りや車によって地上が荒らされて、私が撮った写真でもお分かりの通りにどんどん見えなくなっています。
あと数年後には消えてしまう絵もあるかも……。
形ある物は滅びるというのは致し方ないのかもしれないけれど、せめて自分だけでもマナーは守っていきたいですね。
肉眼で見たい方は早めに行く事をオススメします!
【POINT】
セスナは酔い止め必須。
【旅行日程】
ペルー旅行日程はこちら
* Nazca Lines *
【ガイド紹介】
*Project Yosi
代表:本間賢人さん
web site:https://www.yosip.org/
※中南米の各国に特化したツアーをされていらっしゃいます。
全てのホテル、飛行機、車、列車、チケット、食事等の手配をお願いできます。
※以下は筆者が搭乗したセスナ発着飛行場である【Aeródromo Las Dunas, Ica】の情報です。
◆こちらの記事は2019年6月の情報を元に作成されたものです◆