【二百年の農家屋敷 宮本家】元力士が手がける旅館で直伝ちゃんこ鍋と温泉を堪能 | 秩父郡小鹿野町長留

日本の国技、それは相撲! 相撲といえばお相撲さん、そう力士!
今や世界で有名となったSumo wrestlerの名称ですが、元幕内が経営する旅館がここ埼玉の小鹿野町にあるんです。
なんだそりゃ面白そう! と、やってきましたよ~!

まるで料亭のような入口には『二百年の農家屋敷 宮本家』の文字の暖簾がはためいています。
そう、こちらは三百年の歴史があるお屋敷を改装して造られた一日六組限定のおもてなし旅館。
なんだかゆったりと出来そうじゃないですか~!

初バショ:浴衣を選ぼう

まずは庭園を抜けてフロントへ!
フロント=帳場では、よりゆったりとした気分になれる浴衣が選べます。
こういうって楽しいですよね~。テンションがあがる。

それにしても浴衣と帯、それに草履まで色々な組み合わせあって迷ってしまう……。

浴衣

力士浴衣と書いてある籠には西武ライオンズの柄の浴衣もありましたよ。
相撲ファンにも野球ファンにもこれは堪らんでしょうなぁ。笑

名称は力士浴衣となっていますが、男性だけではなく時折女性も着られるそうです。
着たら必然的にのっしのっしとお相撲さんのように歩けそう 笑。

部屋バショ:お部屋に行こう

さあ、浴衣を選んだらお部屋に行きましょう。

宮本家には一つとして同じ間取りのお部屋はありません。
今回いくつか撮影させて頂いたので、ご紹介していきますね。

『嫁の間』
あるのは8帖の和室のみで、それと露天風呂が付いています。
造りとしては一番小さいという事ですが、一番人気が高いのもこちらの間なんだとか。
確かにお風呂に入りたいと思った瞬間に浴衣を脱ぎ、開放感溢れる外にするりと出てじゃぼん! なーんて、日常では出来ません。

『当主の間』
囲炉裏がある食事の間より直結しているこのお部屋には、10帖と6帖の和室に陶器のお風呂が付いています。
お部屋で大切な人と一緒にゆっくりと過ごしたい時によさそう。

『繭の間』
結構広めのお部屋です。
和室12帖と6帖が1室ずつと半露天風呂が付いています。
寝るお部屋の奥にお風呂があるので、温まったらお布団へ直行できますね 笑。

風呂バショ:体を温めよう

旅館に来たらやっぱりまずはお風呂ですよね。
宮本家には貸し切りのお風呂がいくつかあるのですが、お夕食の前に『大釜風呂』はいかがでしょうか。
敷地内に専用の建物があり、使用する時は暖簾横にある札が『空き』となっているか確認し、誰もいなければ『入浴中』へひっくり返してから入ります。

思わずナニコレ~と笑ってしまう、大人も子供も楽しめそうなユニークな形。
しかも薪を焚いて沸かされている五右衛門風呂となっています。
え? 煮えたぎりそう?
大丈夫です、直火ではないので 笑。

決して広いとはいえませんが、夕食前のお風呂としては充分温まれますよ。
※こちらには洗い場はありません。

酒バショ:自家製酒を堪能しよう

さあ、身体が温まったところで宮本家の醍醐味の一つ『蔵Bar』で食前酒を頂きましょう。
蔵を改装して作られた素敵なバーですよ!

こちらには自家製の果実酒が、な、なんと50種類あるとか……!
しかも宮本家の周辺で採れた里山素材を使って造られているそうです。
ふむふむ……と、メニューを見ると……。

うわぁ、オーソドックスな山の実や果実といったものから花酒や木酒といった珍しいものまで色々ありますねえ!
しかもアルコール度数は35度と結構お高め(写真では字がボケてますね、すみません)なので、今日はもう何処にも行かず寝るだけだからと調子に乗って沢山飲むと大変なことになりそう。

控えめに控えめに……。

まずは『ゆすらうめ』から。
ん~、甘い梅のとろっとした味がおいしい。
そして味もさることながら、グラスが可愛いじゃないですか!
なんと相撲の決まり手が70種類以上描かれているグラスなんだそうですよ。
こいつぁ飲む度に違った楽しみがありますなっ。

続いてお願いしたのは『金木犀』のお酒。
金木犀のお酒なんてどうやって作るんだろうと当主にお伺いすると、三分ほど咲いた時点で摘み取って漬け込むということでした。
金木犀のほのかなかぐわしさと、さっぱりした甘さのお酒はあっという間に筆者の喉に吸い込まれ……あっという間にグラスが空になっちゃった……。

蔵Barの二階には日本の伝統美である、ひな人形や屏風、そして相撲の化粧まわしが飾られていますので、お酒を楽しむ合間に覗いてみるのも面白いですよ。

食事バショ:たっぷり食べよう

とうとうお待ちかねの夕食の時間がやってきました!
宮本家ではこれでもかっ、というくらいの量のお食事が出てきます。

別邸にある食事の間に通されると、既に香ばしい匂いが漂っていました。
よく見ると囲炉裏で鮎が串刺しになって焼かれている。
ああ~私、もてなされてるぅ~!
果実酒飲みすぎたのでしょうか。テンションが爆上がりです。

席に着くと、座卓の上には綺麗に盛り付けられた前菜とお献立表がありました。
ぱっと見だけではそんなに量がありそうではないのですが……油断してはならぬのです。

ぱちぱちと爆ぜる火の音を聞きながら山の幸が盛り沢山の前菜、お造りとお酒を堪能しているとますます暖かな気分になっていきます。

そうしている間に鮎が焼きあがりました。
野趣あふれる焼きあがりに串のまま尻尾からかぶりついていけば、ぎゅっとした身の旨さと内臓のほろ苦さが口に広がります。新鮮なお魚ならではの苦み!
これがまたおいしいんですよ……!!
わかりますよねっ? ねっ?

さあ~、続いてどどんと登場したのはこのお宿の真骨頂、ちゃんこ鍋です!
ははは、さっきから何かぐつぐついってるなぁと思ってたんですよ。
しかし……量があるなぁ~……。

あっ、囲炉裏ではお野菜が素焼きされている……。

鳥ガラのお出汁で煮込まれたちゃんこ鍋は白菜やキャベツを中心とした季節のお野菜に鴨肉や豚肉、そして野菜が刻み込まれた厚揚げがたっぷり入っています。
鳥の脂の甘さを感じる少し白濁したお汁に熱々のお野菜は、誰もが好きな味ではないでしょうか。

釜飯にはしらすがたっぷり!
釜飯なんて、それだけでメインのようなものじゃないですか!

お揚げと人参とふわっと甘いお米をハフハフ頬張りながらちゃんこ鍋の汁をひとすすり……。
はぁ、おいしい。はぁ、熱い。はぁ、おいしい。

しかし食べきれるのだろうか。まだ鍋にはたんまりと野菜が残っている。
いや負ける訳にはいかない!!
む、そうか、ここは土俵の上だったのか……?

まだあるよ! 焼き野菜も素材の味をシンプルに楽しめる逸品です。
筆者が泊まった時はピーマンと椎茸が出てきました。
椎茸ぶ厚い……。(好き)

最後……やっと辿り着いたデザートっ……。
ですが、ここまで食べきれる人は果たしてどれくらいいるのだろうか……。

とはいっても、食べきれなくてもご安心ください。
釜飯はお夜食用におにぎりにして頂く事もできます。
また、そんなに食べられないよ~という方には『少量会席プラン』という嬉しいプランもあるのでご予約の際にお宿に聞いてみてくださいね。

因みに上の写真は朝食です。
ご飯に合うおかずが沢山で、前日の消化がまだ終わらないのについつい食べてしまう……。

元幕内『剣武』である十二代当主
蔵Barでお話できます!

宮本家に行こう

宮本家の十二代である現当主は、冒頭でも触れましたが元は幕内だった方。
幕末から続く先祖代々のお屋敷を受け継がれて、旅館を営んでいらっしゃいます。
日本のお客様はもちろん最近はアジア圏の方を中心に外国のお客様が多く宿泊されるそうです。

日本で……いえ、世界でたった一つだけの元力士が手がける純和風日本旅館『宮本家』。
秩父駅からは少し遠い地にありますが、無料のシャトルバスも出してくださるので電車での旅行をされる方も気軽に行けますよ。
お腹いっぱいにしたい方に特にお勧めの旅館です!

【POINT】
蔵Barでは当主ご愛飲の滋養強壮剤のマタタビもあるそうです。強くなれそう……!?

* 宮本家 *
Address:埼玉県秩父郡小鹿野町長留510
Tel:0494-75-4060  
駐車場:有
web site: http://www.miyamotoke.jp/

【オススメの行き方】
①秩父鉄道『秩父駅』駅から小鹿野線バス『小鹿野車庫行』に乗車(約21分)『松井田下車』 徒歩6分(約450m)
②宮本家無料シャトルバス利用(宿に直接お問い合わせください)

◆こちらの記事は2019年7月の情報を元に作成されたものです◆